EDIUS Pro 9にグラフィックボードは必要か?
by Joshimitsu Asahara · 2019年10月18日
今回はEDIUS Pro 9の運用にグラフィックボードは必要なのかを、Neat Video v5 Pro plug-in for Ediusを多用するという前提で考察します。
まずは差を確認するために、検証用のPCでタイムライン上に置いた11秒ほどのフッテージからNeat Video v5でノイズを除去します。それをオンボードとGTX750を搭載した場合とで書き出して、かかる時間を比較していこうと思います。なお、今回利用する検証PCは以下の通りです。
OS: Windows 7 Professional 64-bit
CPU: Intel(R) Core(TM) i5-4590
MB: B85
RAM: 12GB
Graphics: Intel HD or GTX750
余ったパーツを寄せ集めたものですが、これが今回の比較検証PCとなります。基本的に5年ほど前のパーツで、当時で言えばローエンドとミドルエンドの間といったくらいのPCかと思います。それでは下記のビデオより比較検証結果をご覧ください。
Neat Video v5 Pro plug-in for Edius / Intel HD vs GTX750
11秒のフッテージの書き出しでGTX750が52秒、Intel HDが84秒。どちらにしても驚異的な遅さです。グラフィックボードの有無というよりも、ロー/ミドルエンドPCでは最初から無理があり、5年も前のパーツもう引退すべきかというのが最初の感想でした。
これではあまりにも参考にならないと思い、下記のPCでも書き出してみました。仕事の合間に検証したため、残念ながらグラフィックボード搭載時のみの検証結果です。
OS: Windows 10 Pro 64-bit
CPU: Intel(R) Core(TM) i7-6700K
MB: Z170
RAM: 32GB
Graphics: GTX1080
Neat Video v5 Pro plug-in for Edius / GTX1080
Intel HD vs GTX750の検証結果はそれなりに予想通りだったかなと思います。古くてもグラフィックボードを搭載すれば、オンボードグラフィックスと比べて目に見えて速くなります。今回は11秒の書き出しですが、もしこの書き出しが30分や1時間のプロジェクトとなるとその差は歴然でしょう。
「EDIUS Pro 9にグラフィックボードは必要か?」Neat Video v5 Pro plug-in for Ediusをはじめ、NewBlueFXのプラグインを使うのであれば絶対にグラフィックボードは必要です。また今回の検証で、ローエンドからミドルエンドのPCは映像編集に不向きであること、そしてある程度のスペックでPCを組んでおけば3年以上過ぎてもストレスなく利用できることを改めて感じました。もちろん古いロー/ミドルエンドのPCでも使えないことはないのですが、レスポンスが悪く非常にストレスがたまります。EDIUS Pro 9に"推奨"するグラフィックボード、古い世代よりも新しい世代、安いものよりも高いものの方が高性能となります。予算と相談のうえお選びください。
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