Nuke対応プラグインをOFX Bridgeで使ってみました

全体のコントラストを調整し、シャドウ・ミッドトーン・ハイライトを操作して簡単に質感を整えることが出来るContrastUpというプラグインがあります。対応アプリケーションはAfter EffectsとPremiere Pro、Nuke/NukeXです。Nuke/NukeX対応、ということはつまりOFXプラグイン。なのでEDIUS上でOFX Brudgeから起動できるのか試してみました。

検証結果からお伝えしますと―。問題なくOFX Bridge上で利用できました。ContrastUpのパラメーターを調整していたらいきなりクラッシュした、などという事も起こりませんでした。エクスポートに関しても、少し遅いかな？ ということはありましたが問題なくエクスポートできます。

ただし。ひとつだけ、ライセンス認証をしようとすると不具合が起こりました。OFX BridgeでContrastUpを適用し、そこからRegisterをクリックしてライセンス認証画面を表示しようとすると100%クラッシュします。ちなみにクラッシュ回避策としては、OFX Bridge上からではなくAfter EffectsかPremiere Proで一度ライセンス認証を行えば、それ以降はOFX Bridgeでも透かしは消えて正規版として利用できました。

つまりAdobe製品とEDIUSを併用している環境であれば、EDIUS上のみでも問題なく使えるプラグインです。

ContrastUpはコントラストと、シャドウ・ミッドトーン・ハイライトの操作を簡単かつ柔軟な方法で実現し、ローカルコントラストとグローバルコントラストの調整を実現するAfter EffectsとPremiere Pro、Nuke対応プラグインです。

このプラグインはイメージ画質の向上を実現するアルゴリズムを提供し、Contrastスライダーを操作することで全体のコントラストの調整を実現します。また、シャドウ(Shadows)とミッドトーン(Midtones)、ハイライト(Highlights)のスライダーを調整することで、ローカルコントラストの調整を実現し、より自然な結果をもらたします。さらに、After Effects版、Premiere Pro版、OFX版ともにGPUアクセラレーションに対応、スムーズな操作を提供します。

ContrastUpはデモ版でその効果を試すことが出来ます。ContrastUpのページで配布しているデモ&正規版をダウンロードしてZipを解凍していきましょう。解凍してWinのフォルダを開くと、その中にContrastUp.aexとContrastUp.ofx.bundleというファイルがあります。今回はOFX Bridgeで使うためContrastUp.ofx.bundleの方を下記のディレクトリに移動すればインストールは完了です。

C:\Program Files\Common Files\OFX\Plugins

インストールが終わったらEDIUS Pro 9を起動。ビデオフィルターからNewBlue Essentials > OFX Bridge - Effectsをタイムラインのクリップにドラッグ&ドロップして、OFX Bridgeのダイアログを開きます。Vimager内にあるContrast Upをパネルの右側にドラッグ&ドロップ、下記のUIでエフェクトをコントロールします。

設定項目は7個、Contrast(コントラスト)、White Balance(ホワイトバランス)、Shadow(シャドウ)、Midtone(ミッドトーン)、Highlight(ハイライト)、Details(ディティール)、Histogram(ヒストグラム)です。非常にシンプル。どこかで見たことがあるパラメーターだなと思ったら、写真のRAW現像とほぼ同じようなパラメーターでした。